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FREITAG products|#いえモノがたり

FREITAG products|#いえモノがたり

バッグ、時計、財布、名刺入れ…長年愛用しているモノというのが、誰しもあるはず。今回は、私が愛用するブランドをご紹介する #いえモノがたり のコーナー 。

プロダクトの傷や汚れはその素材が持つ歴史だと、私は思う。使うほどに馴染み、使うほどに傷を重ね、味わいを増していく。FREITAGはまさに、そんなエイジング的な特徴を持つ。革製品にはないカジュアルなプロダクトがなぜ、そのような特徴を持ち得るのか。世界に沢山のファンを持つスイス生まれのブランド「FREITAG」の魅力を紐解いていく。

カラフルでカジュアルなプロダクト

ショップ「ウエダ不動産事ム所」に並ぶ F52 14918(トートバッグ)https://www.freitag.ch/ja/f52?v=5093980

革製品の様な重厚感や上質さというよりも、カジュアルさを感じるそのプロダクト。それこそがまさに、1933年から実に88年の歴史を持つブランド「FREITAG」だ。

赤、黄色、青、緑とカラフルな色彩が目を惹く。少し変わったデザインが気になりながらも、服を探しに来ていた私は、ショップの中で一度その製品を素通りした。しかし、店員の熱意に負け彼の言葉に耳を貸すと、完全に心を奪われてしまった。その結果、それまで5年近くもの長い間使っていた財布に別れを告げ、FREITAGの長財布(F555 CAROLINE)を買うことになった。それから、バッグ、名刺入れなど、様々なものをFREITAGで揃えた。今では、FREITAGの財布も2代目。そこまで強く心を奪われ、長く愛用するに至った理由は、このプロダクトの作り方にあった。

使い古された新品

FREITAGを特におすすめしたいのは、革製品やジーンズ、古着のようなエイジング(経年変化)を楽しめる人。FREITAGのプロダクトがエイジングを楽しめるその理由は、利用している素材そのものに秘密がある。ビニールの様な生地は、トラックの幌(ホロ)。往来の激しい道のりを幾度も乗り越えすり減ったトラックの幌は、その仕事を終えると廃棄される。役目を終えた後は捨てられていたそんな幌に、FREITAGの創業者であるフライターグ氏は目を付けた。そしてその幌を切り出し、自転車に乗る人のためのメッセンジャーバッグを作った。それが、FREITAGの始まりだった。

FRETAGホームページより。最初に完成したメッセンジャーバッグのプロトタイプ。
ショップ内に並ぶバッグ格納ボックス。売れたプロダクトの箱は裏返し、トラックの写真の面を表に出す。
F600_CARTER(リュック)に残る傷や汚れ

We think and act in cycles

FREITAGの製品の材料は、幌だけではない。よく見ると、ショルダーはシートベルト。生地のほつれ防止に自転車のタイヤチューブ。一見、新品の繊維を使った布地でも、その実は使い捨てられたペットボトルを繊維状に加工したリサイクル生地。デザインは遊び心さえ思わせるが、FREITAGは徹底したサステナブル思考なのだ。

バッグのショルダー部分には、トラックのシートベルトが使用されている。デザイン的な遊び心にもなっている。
生地はもちろん、ラベルからシャツのボタン、構成されるすべての部品が完全に生分解可能できる製品を目指して衣服の開発を行ったのです。つまり、使い古して役目が終えた後にも有害なものを残すことはありません。

FREITAGホームページ 「FREITAGの素材」

徹底してリサイクル製品にこだわる。「We think and act in cycles」という概念の元、FREITAGはプロダクトを作り続けている。日本語にして「私たちは、循環することを考え、行動する」。創業以前、幌を使った初めてメッセンジャーバッグのプロトタイプを作ったときから変わらない概念だ。例え、リサイクル素材を使おうと、廃棄される時に有害なものを残してしまっては意味を失ってしまう。これほどまでに考え抜かれて作られたプロダクトがFREITAGなのだ。

トラックタープ

幌を切り出す位置、表面の傷の度合いによって個々に違った魅力を持つプロダクトたち。トラックの幌をリサイクルしたプロダクトだからこそ、世界に一つとして同じ柄のものは存在しない。作り方を知れば知るほど、プロダクト同士を見比べるほどそれぞれの違いが際立ち、気に入った一点に出会えた喜びを感じる。聞くと、FREITAGのファンは、自分だけのFRETAGに出会うため、様々な街のショップを探し回るという。そうまでする理由が、プロダクトたちに触れるだけで、分かる気がする。

F271 MASIKURA(ポーチ) https://www.freitag.ch/en/f271

幌は、雨風に晒されてもなお、壊れず積荷を守ってきた。バッグとしての強度は十分、更には防水性もある。シートベルトは、強い衝撃を受けても、運転手の体を固定し守ってきた。重い荷物を入れても、安定してバッグと持ち主を繋ぐ。

面白いストーリーや見た目のデザインだけではない。考え抜かれた機能性も、FREITAGの魅力だ。
長い間荷物を運び、街と街を繋いだトラックは、どんなものを運んでいたのだろうか。トラックの幌はその歴史を身に宿したまま、バッグという新たな姿に変えて私の手元に届いた。そして今度は、私の荷物を運ぶ。これからは、私が使うことで傷や汚れが増える。私との歴史になる。

FREITAG

ホームページ:https://www.freitag.ch/ja

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