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設計士/Re Logic・吉野夏未 | ロジック人

設計士/Re Logic・吉野夏未 | ロジック人

RENOVATION OF THE YEAR 2020 審査員特別賞受賞の「風景と暮らす家」( 家づくりのシナリオvol.6 / U様邸 にてご紹介)を設計した、リ・ロジック 吉野 夏未。新卒入社時は新築住宅のインテリアコーディネーターを経験。現在はリノベーション事業部にて打合せから設計、工事まで、一貫して担当しています。穏やかな口調で語られる言葉は熱く、思わずどきっとしてしまう程。豊かな感性で空間づくりに向き合う彼女の想いに迫ります。

—住宅設計の仕事に興味を持ったきっかけはなんでしたか?

「中学生の頃から絵やものづくりに興味がありました。高校で本格的にデザインの勉強をしていく中で、イラストなどのゼロからクリエイティブを生み出すジャンルより、素材を組み合わせてイメージを創り出すことの方が自分には向いているのかなと感じました。そんな時に先生から、デザイナーの吉岡 徳仁さんの存在を教えてもらったことをきっかけに“空間”を作ることに興味が湧きました。“建築”というと少し規模が大きいなと感じていたのですが、昔からドラマの美術背景や美術館の展示の仕方にも興味はあったし、自分がやりたいのは“空間デザイン”なのかもと思ったのがきっかけです。その後、福岡の建築・デザイン専門学校のインテリアデザイン科に進学しました」。

ミラノサローネで個展をされていた吉岡 徳仁さんと偶然お会いできた時の一枚。この時は会社の研修旅行でしたが、いつか自分の力でもう一度ミラノサローネに行くことが目標。

—「空間デザイン」の中でも「リノベーション」を選んだ理由はありますか?

入社して1年目は新築のインテリアコーディネーターとして、照明計画や素材選びなどで住まいづくりに携わっていました。リノベーションをやりたいと思ったコレ!という理由はないのですが、じわじわと想いが募って異動を希望しました。思い当たるとすれば、私が小さい頃に住んでいた地域が、ちょうど再開発が盛んな地域だったんです。秘密基地にしていた場所、友達と遊んでいた竹藪、仲良くしていた近所のおばあちゃんの家など、思い入れのある場所がどんどん無くなっていったんです。幼心にもそれが寂しく感じていたのかなあ…?新しく生まれ変わることが必要な場所もあるし、それはそれでワクワクします。でも元の街並みが素敵だったり、思い出の詰まった場所は、残せるものなら残したいなという想いはずっとありますね」。

—新築とリノベーションの両方を経験して違いは感じますか?

「新築でもリノベでも、お客様にとってはどちらも自分たちの暮らしを良くしたいという気持ちは一緒だと思います。その方法がリノベなのか新築なのかだけで。今は住宅のストック問題も広く知られてきましたし、リノベする前提で中古住宅を買うという選択肢も浸透してきました。新築もリノベーションも、“お客様がイメージする暮らしを実現する”ということには違いはありません。住まいの性能を引き上げることはもちろんですが、間取りを設計することだけでなく、装飾用の雑貨の活かし方収納を意識して、インテリアコーディネーターの経験を活かしつつ、より良い“空間”を提案させてもらっている気持ちです」。

相談事にはとことん向き合う性格から、今ではオーナー様とはなんでも話せる親子の様な関係に。お住まいに何度も足を運ぶ内に、ペットのわんちゃんともすっかり仲良し

—リノベーションは元々の建物を再構築するという特殊な要素がありますよね

「そうですね、日当たりとか、風の抜け方とか、持ち家具とか…。ポテンシャルやキャラクターを伸ばしていくことが楽しいです。学生時代に気付いた「素材を活かす」という得意分野が活かせていると感じてます。特にコンセプトを考える時は、今までに自分の培ってきた経験や引き出しが課題の解決に繋がります。なので常日頃その引き出しを増やすことを意識していますね。最近はアウトドアをはじめたりとか、今度はアロマコーディネーターの検定を受けみようかなと思っていたりとか。料理も近いですよね。食材を揃えて、調理して、もっと美味しく食べる為に見た目を意識して盛り付けて…。だから、一人で食事する時にも好きなお皿にきれいに盛り付けることを気を付けています。

暮らしの近くにあるモノ、例えば音楽とか温度とか香りとか。見た目だけじゃなくて、体感するすべてが大切だと思っています。建築は、自分がこれまでに経験してきたことが全て仕事に繋がると本当に感じます。遊びひとつとっても、通勤や帰宅の時間も、そこですれ違った人や目にするもの、感じたことや触れたものが、ふとしたタイミングで空間づくりに活かされたり。自分が落ち込んでいた時のことでさえ、本当に人生の全てです。だからいい仕事に就いたなって思います」。

このお正月にはおせち料理を自作。見た目も鮮やかでさすがの腕前です

—今回の受賞に関して思うことはありますか?

「素直に嬉しいです!賞を獲るために設計した訳ではありませんが、結果的にそれに値する価値ある空間を提案できたということが嬉しいですね。オーナー様にこういったご報告が出来たことも嬉しく思います。審査員の方々にも『カッコいい。お金をいくら払ってでも泊まってみたい』というコメントを頂けたことも驚きました。実際にU様のご子息が泊まりに来られた時も喜んでいただいてるみたいです。

このお家はU様との共同作品だと思っています。お客さまとの相性が良かったというのもあるとは思うのですが、元がどんなお住まいでも満足頂けるものが提案できるようこれからも成長していきたいです」。

RENOVATION OF THE YEAR 2020 受賞作品に関する概要は下記リンクより

リ・ロジック|リフォーム&リノベーション
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