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熊本市中央区U邸|家づくりのシナリオvol.6

熊本市中央区U邸|家づくりのシナリオvol.6

オオハラ ユキエ
家づくりのシナリオ/熊本市U様邸

多くの方がそれぞれのご自宅で過ごされる時間も増えたのではないでしょうか。

毎日の暮らしを楽しむ秘訣を探るべく、素敵なお住まいで素敵な暮らしをされている方にインタビューをさせていただく「#家づくりのシナリオ」シリーズ。

今回は、コロナ禍に入る少し前にご取材させていただいていた、熊本市中央区にお住まいのU様ご家族の暮らしをご紹介いたします。

熊本城を望む絶景のロケーション。『風景と暮らす家』

U様邸は、築20年を過ぎるマンションをリノベーションしたお住まい。ご家族と長く住まわれている場所です。窓の外には熊本城を望む豊かな眺望。眺めがよく、風が抜ける心地の良い空間でした。

家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
熊本市U様邸リノベーション後。現在の和室は元は洋室。現在のダイニングが元は和室であった

―長く住まわれてきたお住まいを、リノベーションをしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

ご主人「この住まいは新築時に購入したマンションです。住み始めてからもう20年程が経ちました。いまの自分たちの生活を見つめなおした時に、畳の部屋に少し手を入れたいなと思ったんです。畳を張り替えるか、思い切って壁を抜いてリビングに繋げるかで悩んでいました。」

 

―畳の部屋に手を入れたいと思ったのは何故ですか?

ご主人「畳の部屋を使わくなってしまっていて、もったいないなと思ったんです。子供たちも結婚して家を出て、今は2人しかいないのに、部屋の数はこんなにたくさんいらないかなって。それよりもリビングと繋げて広々と使いたいと思いました。最初はこの畳の部屋をどうにかしたいという気持ちだったので、フルリノベーションをしたいとは思っていませんでしたね。」

 

―家族構成の変化で、必要な間取りも変わっていったんですね。

ご主人「はい。そんな時に偶然チラシが入っていて、リ・ロジックというリノベーションの会社があることを知りました。事務所も近いし、ネットで調べると雰囲気も良くて、とりあえず連絡してみました。

そこで、今は娘のような存在のなっちゃん(U様邸リノベーション担当吉野さん)に出会いました。当時はまだリ・ロジックに入ったばかりだったみたいで『今日は始めて一人で事務所の留守番をしていて…』ととても戸惑っていましたが(笑)。とりあえず畳の部屋をどうにかしたいという話や、今の住まいの相談を聞いてもらいました。

理想としては、畳の部屋を繋げるというよりは、家の端からもう片方の端まで風を通したかったんです。東西南北に風が抜ける空間にしたくて。でもその話をすると家族からは馬鹿にされることもありました。『壁をぶち抜くなんて何を言ってるんだ』って。でも実現したら気持ちが良いだろうな、いつか叶えたいな、と昔からずっと夢に見ていました。なので初めて相談に行った時には、リノベーションってこんなことも可能なんでしょうか?と尋ねるところから始まりました。そしたら「構造も関係するので、一度現地調査が必要ですが、抜いて大丈夫な壁であれば可能ですよ!」って言ってくれて。後日自宅に現地調査に来てもらって、とりあえず畳の部屋をリビングに繋げた時の図面をつくってもらうことにしました。」

家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
畳の部屋からリビング方向を見た様子
家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
リビングから畳の部屋を見た様子。リノベーション前は壁で遮られていた

ご主人「いざリノベーションをするなると、光冷暖システムを入れたいとか、窓はペアガラスにしたいとか、暖炉を入れたいとか、やりたいことは無限に出てきました。でも金額が予算と合わなくなってしまったり、今後の安全面のことを考えると、全部は叶えられないなとも思って。その中でやっぱり優先的にやりたいと思ったのが、壁を取り払って部屋を繋ぐということだったんです。

水周りを動かすと金額が上がるということでしたが、決まった予算の中ででもお風呂トイレを動かすのか、動かすならどこに持っていくのか、動かさず他の場所に力をいれるかって、何度も何度も、かなりの数のプランを書いてもらいました。なっちゃんが諦めずに、何回もコツコツ修正してくれたんです。」

 

奥様「そうなんです。なっちゃんが何回も、全く嫌な顔をせずやってくれたのが嬉しかったです。以前は新築のコーディネーターをしていたとは言っていましたが、リノベーションでは初めての担当で大変だったと思うんです。でも何度もプランを書いてくれたから、最終的にこんなにスッキリしたのだと思っています。無駄なところが本当にないんですよね。全体がオープンなので、散らかりそうで散らからないというか。片付けないとどうしようもないから、自然と常にきれいな状態を保てています。以前部屋を区切ってた時は、見えないからってどの部屋も散らかってたんです。この機会に断捨離も出来たし、かなり整理ができました。」

家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
窓に囲まれた気持ちのいいリビング。ここから熊本城を望むことができる

大好きな料理と食事の時間がもっと楽しくなる工夫

―普段はお家ではどんな風に過ごしていますか?

ご主人「仕事終わって、家に帰って、二人でお酒を飲んで。お休みの日も家が大好きです(笑)よく息子夫婦と孫が遊びに来て。広くなった家のリビングを走り回って、賑やかにしてます。」

奥様「同じマンションに住んでいて、よく一緒に食事をしてるんです。」

 

―お住み心地はいかがですか?

ご主人「設計してもらう上で一番悩んだのは、キッチンフードをリビング寄りに付けるか、奥に付けるかでした。普通だったら目立たないように奥に付けるんです。でも今回は食洗器を入れたので、シンクで洗い物をしてる時間ってそんなにないんですよね。コンロの前に立つ時間の方が長いから、その時に窓の外が見えた方が気持ちがいいかなということで、リビング寄りに付けることに決めました。

あとはキッチン横のテーブルで焼肉をした時にも、換気扇が近いからぐわーっと匂いを吸ってくれるのも助かっています。キッチンまわりは他にも色々と試行錯誤をしていて…。例えば最初はシンクの横にテーブルを繋げることも考えたんですけど、そしたら水が飛んできたりもするんですよね。食事中に洗い物の残骸が見えてしまうのも嫌だし。結果的にやっぱりこの形で正解だったなって思いますね。」

奥様「そうね。家事をしていても動きやすいし。元々はこんなに大きな改修をするつもりなかったんだけど、工事が終わって生活し始めたらやっぱり良かったなあって思いますね。」

 

―料理をしている人と、その間に食事をしている人の距離も近くなりますよね。動線も改善されましたか?

奥様「はい、動きやすいです。料理の間もテーブルにいる人と話しながら、食べながら、飲みながらって(笑)。すごく楽しいです!元々みんなで集まってご飯をたべることが好きなので!」

 

-こんな素敵なお家だと、晩御飯も更に美味しく感じそうですよね。

ご主人「そうですね。料理をする妻も、味付けに気合が入ったみたいです!」

奥様「家にいる時は、大体この辺りでテレビを見ながら、まったりお酒を飲んでいます。その時間が大好きですね。」

家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
あえてリビング寄りに付けたキッチンのコンロとレンジフード

ご主人「最初は、壁を鉄筋コンクリートの打ちっぱなしにしてしまうのもいいねという話もしてたんです。でも現地調査をしてもらった時に、元の壁の裏側には断熱材が入っていることがわかって。これを剥がしてしまうと、家自体の性能としては落ちてしまって、暑くなるし、寒くなるし…。というところで、なっちゃんがフレキシブルボードという素材を提案してくれました。見た目の雰囲気も好きなんですけど、断熱の効果もあるみたいで、外が寒い日も家に入るとあたたかいと感じるようになりました。元々の断熱材の上にこのボードを貼ってるので、その分効果が増してるんでしょうね。デザインが気に入って採用したものでしたが、住んでみても快適でとても満足しています。」

家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
内壁にはフレキシブルボードを採用。セメント質原料や補強繊維を主原料としたセメント板の一種。強度・防火・防湿性などに優れている。

―夏になるとまた風が抜けるのが楽しみですね。季節が変わっていくごとに景色も変わりますし、過ごしていく内に楽しみも増していきそうな気がします。

ご主人「はい。どんなふうに風が抜けるのかなって、楽しみにしています。庭の植栽工事もちょうど終わったので、これからどんどん成長していくんだろうなと思います。庭の入口はもみじの木でアーチをつくってもらったんです。そしてその先に熊本城が見えるようになっています。

 

―夜はお庭のライトアップもされているんですよね?

ご主人「はい。室内をプロに頼んだので、これを機にせっかくだからと外もプロに頼んでみました。サクラマチクマモトに負けたくないなと思ってつくってもらいました(笑)思っていたよりも良くできましたね!」

経年の``味わい``をたのしむ

―お家に置くモノや、普段使うモノなど、モノ選びの際に気を付けていることはありますか?

ご主人「うーん、モノかあ…。あ、ちなみに茶革のBKFチェアを還暦祝いに買ってもらいました!」

奥様「わたしからのプレゼントです!」

 

―色もお住まいの雰囲気にぴったりですね

ご主人「着色していない天然の色なので、これからどんどん色が変わっていきます。そういうものが好きかもしれないですね。素材の色というか。内壁に使っているといったフレキシブルボードも自然の色なんです。コンクリートとか、木とか、コーヒー豆とか、天然素材を混ぜ合わせて焼き上げているそうです。

奥様「あまり意識して選んだことはないけど、永く使えるものが好きですかねえ。リノベーションした後に買い足したものもそんなにないんです。」

ご主人「あとは『お、これはここにしか無いよね』というものとか。どこにでもあるようなものじゃなくて。」

 

―こちらのテーブルも元々永く使われていたんですか?このお部屋の雰囲気をつくる大きな要素になっているなと思っています。

ご主人「これは佐賀のイワイ家具さんで購入したものですね。テーブルと椅子がセットなんです。低い家具なら家も広く見えるかなと思ったのと、胡坐がかける程広さがある座面が好きだったんです。手作り感も良いですよね。娘の結婚祝いもこの家具屋さんにお願いしました。

以前は大理石のテーブルを使っていたんですけど、その時は子供がガンガンおもちゃをぶつけて、欠けたりしてたんですね。ソファも艶のないなめし革のソファを使っていましたが、ミルクをこぼしてがさがさになってしまいました。その時は家具ってどんどん劣化していくんだなあと思っていたんですけど、木材だとそれが味になっていくんだと気付いたんです。汚れていくのも、味として楽しめる。今回買ってもらった椅子も、経年で色が変わっていくと聞いているので、その変化を楽しみにしています。」

家づくりのシナリオ/熊本市U様邸
一枚板でできたテーブル。側面の手彫りの模様が経年と相まって味わい深い表情をつくっている

家族や知人と集まってご飯を食べることが大好きなU様。設計を担当した吉野さんとの掛け合いも本当の親子の様で、仲睦まじい姿に取材中も終始楽しく過ごさせていただきました。

水周りや設備は新しく刷新され、まるでホテルの様な設えへと印象を変えたU様邸。一方で永く使い込んだ愛着のあるインテリアはしっくりとお住まいに馴染んでいます。

次に訪れる時は、時間と共にチェアやお庭の様子が変わっていく様子をぜひ拝見したいところ。これからもU様ご家族が素敵なおうち時間を過ごされることを楽しみにしています。取材のご協力ありがとうございました!

photo garalley

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